GRP5000Systemは軌道上を移動しながら断面計測を行う計測機器です。スキャナ・各種センサーにより、軌道周辺を素早く・正確に計測することが出来ます。レーザーによる計測のため、深夜の軌道内及び鉄道周辺の工事後の建築限界内の支障物検査等、視界の不明瞭な環境での迅速で正確な検査に適しています。いわば、光学式の電子おいらん車です。
機器の概要
特長
GRP5000Systemは以下の特徴を持ち、深夜の鉄道工事後の建築限界内支障物検査等、限られた時間内で迅速かつ正確な精度を要求される計測業務に適しています。
組立式の機器
搬入、撤収経路は問いません。組立、分解も容易であり、短時間で計測準備を行う事が可能です。
重量が約60Kg
少人数での移動及び計測が可能です。
レーザーによる計測
深夜の不明瞭な視界の環境でも、鉄道施設ばかりでなく、軌道周辺の構築物、樹木等も正確に計測が行えます。
計測機器による計測
検査データの取得を計測と同時に行え、検査結果の報告も容易に行えます。
リアルタイム現況確認
GRP5000Systemは鉄道現場計測時に軌道周辺のリアルタイムで必要な情報を得ること、事務所に戻ってから行う処理のためのデータの蓄積、この両方を同時並行して計測することができます。
リアルタイム建築限界
支障物検知
建築限界への支障物がある場合、画面の色の変化やアラームで計測者にお知らせします。また、建築限界はカントに応じて、傾かせる事が可能です。
設計値と現況の比較
あらかじめ設計値を入力しておくことによりレールの位置情報や、カント量、ゲージ幅などの偏差を確認します。
トータルステーション・
GPSとの連携
トータルステーションやGPSと連携することにより、計測データに座標を与えることや、座標の偏差を確認することが可能です。(画像の製品はLeica社製のTPS/GPSです。)
取得データ
GRP5000Systemは鉄道現場計測時に軌道周辺のリアルタイムで必要な情報を得ること、事務所に戻ってから行う処理のためのデータの蓄積、この両方を同時並行して計測することができます。
MAPビューによる
視覚的な情報把握
連続した計測により画像的な表示が可能です、反射率によるグレースケール表示や建築限界からの距離別の色分け、プロファイルビューとの組み合わせなどにより、視覚的に知りたい情報を把握することが出来ます。
計測断面の表示
レールセンターを軸とした計測断面の表示、建築限界からの水平・垂直離れを把握することができ、また断面をCADデータでエクスポート可能です。
3Dビュー
計測された点はそれぞれXYZの座標を持っており、3D表示が可能です。